カワウソってどんな動物?
ここでは、「カワウソ」で検索すると出てくるような一般的な説明はできるだけ省いて、これまでのフィールドでの経験や実際に見聞したことを中心に解説します。
そもそもカワウソとは?
食肉目、イタチ科 カワウソ亜科に属する泳ぎを得意とする肉食の哺乳類です。
成獣になると120cmを超える、日本各地に生息していた動物です。
しかし日本では、乱獲などで明治・大正と数を減らし、昭和30年代には幻の動物と言われ「特別天然記念物」に指定され、昭和54年に高知県須崎市で映像を撮られたのを最後に姿を消しました。最後の確認から33年目の平成24年に環境省により「絶滅危惧種」から「絶滅種」と変更となり、「二ホンカワウソ」は正式?な「絶滅動物」とされました。しかし、皮肉にも5年後の平成29年に長崎県の対馬でカワウソが発見されました。
環境省の見解ではこのカワウソはヨーロッパからアジアに広く生息する「ユーラシアカワウソ」として「二ホンカワウソ」とは認めておりません。
しかし、学界では「二ホンカワウソ」を独立種「Lutra japan」とする説と「ユーラシアカワウソ」の亜種とする「Lutra lutra japan」とする意見に分かれております。